昨年、一昨年と暖冬だったのに対して、今年はどっちかというと寒い冬です。
ということで、正月に例の気象庁のサイトで低温時間(積算)を調べてみると、平成29年12月末時点で既に800時間を越えていました。これはサザンハイブッシュブルーベリー(SHB)オニールが必要とする低温要求量「400~500時間」をとっくに越えていることになります。
春を待つのもなんだか退屈なので、家の中に入れて促成栽培を試みることにしました。幸い、オニールは自家受粉も可能なので、きちんと人工授粉させて実を生らせてみたいと思います。
室内温度20度超の世界で休眠覚醒するオニール
1月3日 室内栽培スタート
室内でスチールラックを組んで一番上にオニールを配置してみました。
温室時計を見ると、日中で気温22度、湿度は35%でかなり乾燥気味ですね。春の訪れというより一気に5月中旬になった!という感じ。一気に休眠から目覚めそうです。
しっかりと花芽が出来上がっています。根の伸長も確認したかったのですが、先にボカシ肥料を撒いてしまったので今回は見送り。
1月7日 早くも花芽が動き出した
できれば、新しい葉芽の伸長、もしくはシュート・サッカーが出てこないかなあ、と期待しているのですが、最初に動いたのは花芽。わずか4日で開いてきました。
右側の葉が茂っているのもオニールです。こいつは昨年の秋からウチにいるやつで、左の2鉢は12月にやってきたものです。肥料切れが悪かったせいか先輩オニールは落葉してません。
花芽が動き出した。日に日に大きくなるので油断ができない。
先端部の花芽の写真は残念ながらピンボケです。緑色が増えてきたのが判ります。
室内栽培の今後
上手く生長してくれれば、早い段階で挿し木用のシュートが得られると思っている。今年はオニールも緑枝挿ししてみたいので、早く生長してほしいんだ。
低温遭遇期間の集計方法
促成栽培に移行するにあたって低温要求量を確実に満たしているかを確認することは大切です。気象庁サイトでCSVデータをダウンロードして集計するだけの簡単作業です。
一応、簡単なエクセル関数を使います。苦手な方は参考にどうぞ。
1時間ごとの気温データをダウンロード
気象庁サイトトップページから、ホーム > 各種データ・資料 > 過去の気象データ・ダウンロードへとリンクを辿ります。
自分がブルーベリーを栽培している地域を選択し、1時間ごとの気温を選んでCSVファイルダウンロードを選択します。
1時間ごとの気温データを集計する
ダウンロードした気温データから低温遭遇期間を集計します。
データは毎日24時間の気温の推移なのですが、必要なのは7.2度以下であった時間だけなので、次のような関数を放り込むことで対象となる時間のみを集計できます。
=IF(C2189>7.3,0,1)
F列でIF関数を使って気温が7.2℃より高ければ「0」、それ以外なら「1」を返します。「1」ならば7.2℃以下の気温に1時間遭遇したということです。
SUM関数で一気に足しましょう
さらにG列ではF列の0と1の合計数(低温遭遇期間)を算出します。
一番右のG列が低温遭遇時間です。12月末には800時間を越えています。
ラビットアイもそろそろイケル。全て室内に入れたいところですが、そんなに広い場所があるわけもなく。栽培している場所はあくまで非農地なのです。
ハウスほしい。